作曲家フォ・ドゥック・フオンの特集

(VOVWORLD) -まもなく、9月も一週間ぐらい残りわずかですね。ハノイは、この頃、とても過ごしやすい日々が続いています。気温が22度~31度ぐらいで、ちょうど良い日だと思われます。皆さんのお住まいの街はいかがですか?
作曲家フォ・ドゥック・フオンの特集 - ảnh 1     作曲家フォ・ドゥク・フォン

 
こんにちは、ご機嫌いかがですか、皆さん。

タオです。

まもなく、9月も一週間ぐらい残りわずかですね。ハノイは、この頃、とても過ごしやすい日々が続いています。気温が22度~31度ぐらいで、ちょうど良い日だと思われます。皆さんのお住まいの街はいかがですか?

数日前、ベトナム音楽界から、悲しい知らせが届きました。ベトナムの有名な作曲家フォ・ドゥク・フォンさんが9月19日にハノイで膵臓癌のため亡くなりました。76歳でした。

1944年に北部フンイエン省で生まれたフォ・ドゥク・フォンさんは、「故郷に帰る」、「川よ流れて」、「イエントゥ山の雲の頂上で」など多くの有名な歌を作曲しました。彼の作品は叙事詩的なメロディーや、美しい歌詞、有意義な内容などで大人気となりました。

また、2002年から2018年までベトナム音楽著作権センターの所長を務めたフォンさんは、有名な作品だけでなく、作曲家の作品の著作権保護にも大きく貢献したことでも知られていました。

こうしたフォンさんは2001年に、文学芸術に関する国家賞を授与されました。

それでは、今日のこの時間はフォンさんを追悼して、彼の作品と特集を送りします。はじめに、イエントゥ山を歌った歌です。

*イエントゥ山(YenTu)はハノイ北東部クアンニン省ウオンビ市に位置し、北部の有名な歴史遺跡と観光地でもあります。昔からイエントゥ山の頂にある海抜1068mのドン寺(Chua Dong)はよく知られてきました。また、この寺院群というだけに数多くの寺院や森林があります。そんな風景に恵まれた「イエントゥ山の雲の頂上で」(Tren dinh Phu Van)をどうぞ。

イエントゥの頂上に漂う雲が溢れる

まるで、恋わずらい人の心のようだ

涙は、まぶたからあふれ出てくるが、

たとえ適わなくても夢の人を無駄に探したい

上方は高すぎるイエントゥ山、下方は、長すぎる川だ

いつかあなたへのこの愛情はなくなるか

聞きたいのは、1つの質問しかない」

お聴きいただいた曲は「イエントゥ山の雲の頂上で」でした。

続いて、Quang Lyが歌う流れ川よ(Chay di song oi)をどうぞ。

「やさしい川、甘い水や白い砂を載せる川

愛する川、故郷を抱く流れ

川の流れは数千年にわたって永遠に、若い

川よ、流れ、流れてね」

お聴きいただいた曲は「流れる川よ」でした。

では、おしまいに「故郷に帰る」(Ve que)をお送りします。

「君と共に故郷へ帰った

竹の並木が続く堤防

四季折々の果物

私が幼い頃を過ごした忘れがたい故郷

母と姉が住む貧しい故郷

故郷がなければ、根なし草になってしまうだろう」

お聴きいただいた曲は「故郷に帰る」でした。

いかがでしたか、みなさん。今回は、先ごろ亡くなったばかりの作曲家のフォ・ドゥック・フオンを追悼し彼の曲をお届けしました。今日の音楽散歩道はこれで終わります。来週、またお会いしましょう。

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