ドイツのフランクフルトにあるECBの本部（写真：AFP/TTXVN）

ECB＝欧州中央銀行は、今後数週間で経済指標に大きな変動がない限り、12月12日の次回理事会で今年4回目となる追加利下げを決定する可能性が高いことが、17日に複数の関係筋の話で明らかになりました。

ECBは、同日開かれた理事会で、中銀預金金利を0.25％ポイント引き下げ、3.25％とすることを決定しました。今年に入ってからの利下げはこれで3回目となり、9月の理事会でも同じ幅で利下げを行っています。2会合連続での利下げは、約13年ぶりのことです。

複数の関係筋によれば、コアインフレやサービスインフレ、経済成長に関する指標が大幅に改善しない限り、次回理事会で追加利下げが決定される公算が大きいとのことです。

ECB当局者は、11月に控えるアメリカ大統領選挙で共和党のトランプ前大統領が勝利した場合、新たな関税措置が導入される可能性があると見込み、これを不確実性の要因として警戒しています。

なお、ECB報道官はこの件に関するコメントを控えています。（ロイター）