アメリカ、エネルギー価格抑制のため戦略備蓄から1億7,200万バレルの原油を放出へ
(VOVWORLD) - アメリカのエネルギー省によりますと、現在の戦略石油備蓄はおよそ4億1,500万バレルで、貯蔵能力の6割弱にあたります。
2016年6月9日、アメリカ・テキサス州フリーポートの戦略石油備蓄(SPR)施設(写真:REUTERS/Richard Carson) |
アメリカのドナルド・トランプ大統領の政権は3月12日、エネルギー価格の急激な上昇を抑えるため、戦略石油備蓄(SPR)から1億7,200万バレルの原油を放出すると発表しました。イランとの衝突により世界の供給が乱れる中での措置です。
この動きは、中東での衝突による影響を和らげるため、国際エネルギー機関(IEA)と連携して行う取り組みの一環とされています。
アメリカのエネルギー省によりますと、現在の戦略石油備蓄はおよそ4億1,500万バレルで、貯蔵能力の6割弱にあたります。一方、アメリカの1日の石油消費量はおよそ2,000万バレルで、ホルムズ海峡を通過する石油輸送量とほぼ同じ規模です。
これに先立ち、IEAに加盟する32か国は、緊急備蓄から合わせておよそ4億バレルの原油を市場に放出する計画を検討していました。これは同機関の歴史の中でも最大規模の備蓄放出になるとみられています。
エネルギー問題に関連して、IEAが3月12日に発表した石油市場報告では、ホルムズ海峡を通るタンカー輸送が滞れば、湾岸諸国の原油生産が今月大きく減少する可能性があると警告しています。この状況が長引いた場合、世界では1日あたりおよそ790万バレルの原油、合計でおよそ990万バレルの液体燃料が失われる可能性があるとしています。