2024年7月29日、イギリス中部リバプール近郊のサウスポートで、ナイフによる襲撃事件が起きた現場を検証する警察官ら（AFP）

イギリス中部で子どものダンス教室に押し入った17歳の少年がナイフで次々と人を刺し、子ども2人が死亡したほか、大人を含む8人が重体となるなど11人がけがをしました。

少年は殺人などの疑いで逮捕され、警察が動機などを調べています。

イギリス中部リバプール近郊のサウスポートで29日、子どものダンス教室に、近くに住む17歳の少年が押し入り、持っていたナイフで次々と人を刺しました。

少年は駆けつけた警察官にその場で拘束され、殺人などの疑いで逮捕されましたが、警察によりますとこの事件で子ども2人が死亡したほか、大人と子ども合わせて11人がけがをし、このうち8人が重体となっています。

地元の警察は少年は単独犯と見られ、テロ事件ではないという見方を示し、犯行の動機などを調べています。

地元メディアによりますとダンス教室は6歳から10歳の子どもを対象に開かれていたということで、目撃した男性は血に覆われた女の子が運び出され泣き叫ぶ保護者もいたとして「悪夢のようだった。あんな状態の小さな子どもたちを目の当たりにするのは人生でもっとも恐ろしいことだった」と話していました。

スターマー首相は「本当にひどい出来事だ。国全体が大きな衝撃を受けている」とコメントし、被害者や家族への哀悼の意を示しています。（NHK）