夜間には、テヘランにある地対空ミサイル発射装置と、西部ケルマンシャーのミサイル・レーダー施設にも攻撃を加えました。

攻撃対象となったエヴィン刑務所は、1979年のイラン革命以降、政治犯の収容および処刑で知られています。

イスラエルのカッツ国防相は声明で、攻撃はもはや核開発計画やミサイル関連施設に限定されず、イラン政府の権力基盤に関わる対象も狙っているとした上で、「前例のない規模で攻撃している」と述べました。

一方、23日未明にイランからイスラエルに向けて発射されたミサイルについて、イスラエル軍はすべて迎撃したとしています。商業都市テルアビブや中部地域では、夜間に空襲警報のサイレンが鳴り響きました。

イランの通信社によりますと、テヘラン中心部では防空装置が「敵の標的」に対抗するために作動し、首都の南東に位置する軍事施設のあるパルチンがイスラエル軍の空爆を受けたと報じています。

また、イスラエルの国営放送によりますと、イラン領内でイスラエルの無人機「ヘルメス」が撃墜されたということです。

イランのアラグチ外相は23日、モスクワでロシアのプーチン大統領と会談しました。（ロイター）