イスラエル首相、イラン軍事攻撃は目的達成に「非常に近づいてる」

(VOVWORLD) - 少なくとも、イスラエルが今月13日にイランの核濃縮施設への攻撃を開始するまでは、イランはウランを最大60%まで濃縮していたとみられています。

イスラエルのネタニヤフ首相は22日、自国の報道陣に対し、イランに対する軍事攻撃について、「核の脅威と弾道ミサイルの脅威という2つの具体的な脅威を排除するためにこの作戦に着手した。私たちはそれらの目的達成に向けて一歩一歩前進している。(目的)完了に非常に、非常に近づいている」と述べ、目的達成が間近であるとの認識を示しました。

その上で、「目的が達成されれば作戦を完了し、戦闘は停止する」とも言及しました。

アメリカ軍は地中貫通弾、いわゆる「バンカーバスター」によってイラン・フォルドゥの重要な核施設を攻撃しましたが、ネタニヤフ首相は被害の程度について「まだ分からない」と説明しました。これに対しイラン側は、「いかなる犠牲を払っても自国を守る」と反発しています。

イランが保有する濃縮度60%のウランの行方について、ネタニヤフ首相は「私たちはその行方を非常に注視している。それが核兵器開発の重要な要素であることは確かだ」とした上で、「それは唯一の要素ではないし、十分な要素でもない。しかし、それは重要な要素であり、私たちはそれに関して興味深い重要情報を持っているが、それを明らかにするのは差し控えさせてほしい」と語りました。

少なくとも、イスラエルが今月13日にイランの核濃縮施設への攻撃を開始するまでは、イランはウランを最大60%まで濃縮していたとみられています。さらに精製すれば、兵器級となる約90%に達することも可能であり、これは2015年の核合意に定められたウラン濃縮度の上限3.67%を大きく上回っています。

第1次トランプ政権は2018年にイラン核合意から離脱しましたが、イランはその後も2019年までウラン濃縮度の上限を順守していました。(ロイター)

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