イタリア国民投票 レンツィ首相が敗北認め辞任の意向

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レンツィ首相=Telegraph

(NHK)イタリアの国民投票は、レンツィ首相が呼びかけて議会下院の権限を強化する憲法改正の是非を問うたもので、4日、投票が行われ、開票作業が進められています。イタリア内務省の発表によりますと、日本時間の5日午前11時の時点で、反対が59.64%、賛成が40.36%で、反対が賛成を大きく上回っています。
レンツィ首相は、日本時間の5日朝、首都ローマの首相府で記者会見を開き、国民投票の敗北を認めたうえで、「すべての責任は私にある。私の政権はきょう終わる」と述べ、速やかに辞任する意向を示しました。
一方、政府や既存の政党に対抗し、憲法改正にも強く反対してきた新興政党「五つ星運動」を率いるベッペ・グリッロ氏は、みずからのブログに「万歳!国民の勝利だ」と書き込み、投票結果を歓迎しました。レンツィ首相は、5日午後に閣議を開いたあと、マッタレッラ大統領に辞表を提出するとしていますが、今後、与党・民主党を中心に後任の首相候補がどのように選ばれるのかは明らかでなく、イタリアの政治が再び混迷を深めるのは必至です。
また、イギリスによる離脱の決定のあと波紋が広がっているEUにとっても、これまでフランスのオランド大統領やドイツのメルケル首相とともに主導的な役割を果たしてきたレンツィ首相が辞任することで、さらに不安定な要因が増えるのは避けられない情勢です。

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