イラン、欧米の「自制」呼び掛けを拒否 対イスラエル報復宣言めぐり

(VOVWORLD) -イランの首都テヘランで先月起きた、イスラム組織ハマスの最高幹部イスマイル・ハニヤ政治局長の暗殺をめぐり、米国など西側諸国は12日、イスラエルの仕業だとして報復を宣言しているイランに「自制」を求めました。イランは13日、この呼び掛けに対し、拒否するとの声明を発表しました。

英国、フランス、ドイツ、イタリア、米国は12日に発表した共同声明で、「われわれはイランに対し、イスラエルに対する軍事攻撃の脅威を取り下げるよう求めると同時に、そうした攻撃が実行された場合に起こり得る地域の安全保障への深刻な影響について議論した」と述べました。

さらに、「そのような要求は政治論理を欠き、国際法の原則とルールに反しており、イスラエルへの公的かつ実質的な支持を意味する」と強く非難しました。

イランとその同盟国は、ハニヤ氏が7月31日にマスード・ペゼシュキアン大統領の就任式に出席するためテヘランを訪れた際に暗殺されたことについてイスラエルを非難していますが、イスラエル政府はこの件についてコメントしていません。

西側の外交官らは、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するハマスとイスラエルの紛争ですでに緊張が高まっている中東で、大規模な紛争への発展を回避するために奔走しています。(AFP)

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