(NHK) -インドネシアのスンダ海峡で発生した津波はこれまでに400人以上の死亡が確認されています。津波を引き起こした火山の活動は依然として活発で、インドネシア政府は監視を強化するとともに住民たちに警戒を続けるよう呼びかけています。
インドネシアのジャワ島とスマトラ島の間のスンダ海峡では今月22日の夜、津波が発生し、防災当局によりますとこれまでに429人の死亡が確認され、154人の行方が分からなくなっています。
この津波が起きた原因についてインドネシアの気象当局はスンダ海峡にある火山、「アナック・クラカタウ」の噴火が引き金になったという見解を示しています。
火山活動は依然として活発で、気象当局の責任者は現在、航空機を使って上空から火山の監視を続けていると説明したうえで、今後、ドローンや衛星なども活用して監視を強化する考えを示しました。
火山活動によって山体の一部が崩れたり海底で地滑りが発生したりすれば、再び津波が発生するおそれがあることから、インドネシア政府は住民たちに海岸付近には近づかないなど、警戒を続けるよう呼びかけています。