(VOVWORLD) - ウクライナ農業省は3日、同国産の穀物や農産品を国外に輸出する際、ポーランドとの国境では検査を行わず、同国をそのまま通過してリトアニアのバルト海に面したクライペダ港で検査を実施することで両国と合意したと明らかにしました。
2023年7月22日、ウクライナ南部オデッサ州のイズマイル港に積み上がった穀物=AFP/TTXVN |
ウクライナ農業省の声明によりますと、ソリスキー農業食料相は、ポーランドとリトアニアの農相との会談後に「今回の合意でポーランド経由の輸送が迅速化される」と歓迎しました。ポーランド、リトアニア両国の農相も合意を建設的な一歩だと評価していると説明しました。
ただ、ロシアによる侵攻で黒海沿岸港は今も封鎖状態となっており、ウクライナ政府は輸出代替ルートの模索を続けています。ロシアは7月、黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意から一方的に離脱しました。
ウクライナはドナウ川経由の河川輸送やポーランド経由の陸路輸出を拡大するなどしてきましたが、ポーランド国境での輸出は混雑します。ロシア軍はウクライナ領ドナウ川流域港も空爆し、輸送にも影響が出ています。
ウクライナ農業関連団体UCABによりますと、9月のウクライナ産食料輸出は8月から3%減少したということです。
穀物輸出は10%減の210万トン、植物油輸出は13%減の47万9900トンでした。(ロイター)