(VOVWORLD) -ウクライナで、第1副首相兼経済相だったスビリデンコ氏を新首相とする新たな内閣が発足しました。
ウクライナの新首相(写真:REUTERS/Andrii Nesterenko) |
ロシアとの軍事衝突以降、初めての本格的な内閣改造で、ゼレンスキー大統領は、国内で生産される兵器の割合の拡大など新内閣への期待を示しました。
ウクライナの議会にあたる最高会議は17日、第1副首相兼経済相だったスビリデンコ氏を新首相とする新たな内閣を承認しました。
スビリデンコ新首相は39歳。ことし4月にアメリカとの間で結ばれたウクライナ国内の鉱物資源の開発を共同で行うとする経済連携協定の交渉で、中心的な役割を果たしました。
議会での承認を前に行った演説では、「ウクライナの独立を守るため、あらゆる手段を国民に提供することがわれわれの使命だ」と述べました。
ゼレンスキー大統領は「ウクライナは国力をさらに強化する必要がある」と述べ、国内で生産される兵器の割合を半年以内に、現在の約40%から50%に拡大させることなど新内閣への期待を示しました。
新内閣では、これまで首相をつとめてきたシュミハリ氏が国防相に就任する一方、シビハ外相などは留任しました。
このほか、ゼレンスキー大統領はSNSへの投稿で、新たな駐米大使に有力視されていたウメロフ前国防相ではなく、前の副首相のステファニシナ氏をあてる人事を明らかにし、アメリカとの関係強化の必要性を改めて強調しました。(NHK)