政治的混乱が続くエジプトで、ムルシ大統領を支持してきたイスラム厳格派(サラフィー)「光の党」と、複数の世俗政党からなる「救国共同戦線」は30日、混乱の収拾に向けた協議を行いました。
光の党が危機収束に向けた解決案を提示し、両者は検討を続けています。
昨年、施行されたイスラム法を重視する新憲法制定をめぐっては、イスラム教の強い影響を嫌う勢力からは反対の声が上がる一方で、光の党はムルシ大統領を支持していました。
今週に入り、ムルシ大統領は「安定と安全をもたらす唯一の道は対話だ」として、野党に対し協議を持ちかけました。
これに対し、救国共同戦線のメンバーであるIAEA=国際原子力機関のエルバラダイ前事務局長は、対話の条件として新政府の樹立や憲法改正委員会の設置を求めていました。