カザフ、最大都市で衝突続く ロシア主導部隊が到着

(VOVWORLD) - カザフスタンは中央アジアの旧ソ連構成国の中でも安定した国とみなされてきましたが、この数日で燃料高騰への抗議活動が各地で騒乱に発展し、過去数十年で最大の危機に直面しています。
カザフ、最大都市で衝突続く ロシア主導部隊が到着 - ảnh 1カザフスタンに向かう軍輸送機に乗り込むロシアの部隊=AFP/TTXVN

カザフスタンの最大都市アルマトイでは6日、燃料高騰への抗議デモに端を発した騒乱が続き、街中に銃声が鳴り響きました。

今回の騒乱ではこれまでに数十人が死亡、数千人が拘束されており、同日には事態収拾に向け、ロシアが主導する平和維持部隊が国内に入りました。

アルマトイでは前日、デモ隊が複数の政府庁舎への突入を試みました。戦闘は続いており、AFP特派員は、中央広場の方から定期的に銃声が発せられるのを確認しました。地元メディアの報道よりますと、治安当局は同広場や主要な政府庁舎からデモ隊を排除しましたが、市内の他の場所でも銃声が聞こえたという情報があります。

ロシア国防省によりますと、カザフスタン政府の支援要請を受け、旧ソ連諸国でつくる集団安全保障条約機構(CSTO)の平和維持部隊の第1陣として、ロシア部隊が入国しました。

カザフスタンは中央アジアの旧ソ連構成国の中でも安定した国とみなされてきましたが、この数日で燃料高騰への抗議活動が各地で騒乱に発展し、過去数十年で最大の危機に直面しています。

武装したデモ隊は治安当局と衝突を続けており、当局によると治安要員748人が負傷し、18人が死亡しました。うち2人は頭部を切断されました。

これまで報告されている中で最悪の騒乱は、アルマトイで発生しました。警察によりますと、政府庁舎で夜間に治安当局と衝突した数十人が殺害されました。

内務省によりますと、警察は街頭からの人々の排除に乗り出し、約2300人を拘束しました。当局によれば、これまでに1000人以上が負傷し、約400人が病院に搬送され、62人は集中治療室に入っています。(AFP通信)

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