ガザ地区 イスラエル軍事行動拡大見通しに国内外から懸念も

(VOVWORLD) - ガザ地区では、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦に向けた協議が行き詰まっていて、イスラエルのメディアは、ネタニヤフ首相が7日にも閣議を開き、軍事行動の拡大が承認される見通しだと伝えています。
ガザ地区 イスラエル軍事行動拡大見通しに国内外から懸念も - ảnh 1イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相官邸のすぐ外で、一部の人質の家族が自ら体に鎖を巻き付け、ハマスによるイスラエルへの攻撃で拉致された人質の即時解放を求めて抗議活動を行う(写真:REUTERS/Ronen Zvulun)

パレスチナのガザ地区をめぐり、イスラエル軍の行動拡大が7日にも承認される見通しだと伝えられる中、ガザ地区で拘束されている人質の家族らが「軍事行動の拡大は人質を危険にさらす」と訴えるなど、国内外から懸念の声が上がっています。

ガザ地区では、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦に向けた協議が行き詰まっていて、イスラエルのメディアは、ネタニヤフ首相が7日にも閣議を開き、軍事行動の拡大が承認される見通しだと伝えています。

こうした中、イスラエル最大の商業都市テルアビブでは6日夜、ハマス側に拘束されている人質の家族ら、多くの市民が参加してネタニヤフ政権への抗議デモが行われました。

ガザ地区には50人の人質が残されていて、現地メディアによりますと、参加者たちは「軍事行動が拡大されれば人質が危険にさらされる」と訴え、協議を通じた人質の解放を求めたということです。

軍事行動の拡大をめぐっては、国連の担当者も「人質やガザ地区の住民に深刻な影響を及ぼすおそれがある」と指摘していて、イスラエル政府が具体的にどのような計画を打ち出すのかが焦点となっています。

一方、イギリスに拠点を置くアラビア語メディアが7日に伝えたところによりますと、ハマスの幹部は「殺害と飢餓、破壊を深刻化させるだけだ」と述べ、イスラエル側を非難しました。(NHK)

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