（写真：Granma）

カリブ海の社会主義国キューバの第8回共産党大会は19日、党トップの第1書記にディアスカネル大統領を選出しました。現在、第1書記を務めているラウル・カストロ氏は退任します。1959年のキューバ革命以降、同国をけん引してきたカストロ兄弟による統治は終了します。

共産党がツイッターへの投稿で明らかにしました。キューバでは共産党が、行政機構を上回る最高指導勢力と位置づけられています。党序列3位から昇格するディアスカネル氏は「4月19日は歴史的な日だ。党の創設者、先導者たちが責任を移行する」とツイッターに投稿しました。

中央委員会政治局メンバーからは、カストロ兄弟と同世代で共に、キューバ革命を戦った「革命世代」は退きました。ラウル氏と同世代で、第2書記を務めていた序列2位のホセ・マチャド氏（90）、同5位のラミロ・バルデス氏（88）の名前が含まれていません。

ラウル氏は党大会初日の16日、「第1書記の職務を満足して終える。国の将来には自信を持っている」と述べていました。（日本経済新聞）