ギリシャ首相、「トロイカ」解体求める キプロス訪問で言及
チプラス首相(写真:AFP)
2日、ギリシャのチプラス首相は、就任後初の外遊でキプロスの首都ニコシアを訪問し、アナスタシアディス大統領と会談しました。チプラス氏は会談後の記者会見で、ギリシャ支援の枠組みを固めてきた欧州委員会、IMF=国際通貨基金、ECB=欧州中央銀行の3者の交渉団 「トロイカ」の解体について聞かれ「欧州のために必要な展開となる」と答え、解体すべきだとの認識を示しました。
チプラス氏はキプロス側と「欧州とロシアの平和の懸け橋になる」手法について協議した点に言及し、対ロ関係の強化に意欲を示しました。極左政党の急進左派連合 を核にチプラス氏が率いるギリシャの連立政権は発足直後に対ロ追加制裁に慎重な考えを一時示すなど、EU=欧州連合と外交政策で足並みの乱れが一部表面 化しています