ハノイ時間の25日深夜、ホワイトハウスで、チュオン・タン・サン国家主席とオバマ大統領は会談を行い、両国の協力関係や地域と国際問題について討議しました。
会談で、両首脳は国連憲章、国際法、そしてそれぞれの政治体制、独立、主権、領土保全の尊重を原則にベトナム・アメリカ全面的パートナー関係の構築を決定しました。オバマ大統領はベトナムの経済刷新事業の成果を評価しました。
また、両者は「経済、貿易、投資分野での協力は越米の全面的パートナー関係の基盤となり、その発展に原動力をつけるであろう」と強調するとともに、それぞれの国の発展度合に配慮した上で、できるだけTPP=環太平洋経済連携協定の交渉を早く完成すると表明しました。
更に、両者はAPEC=アジア太平洋経済協力会議やARFアセアン地域フォーラム、EAS=東アジア首脳会議など、地域と国際場裏で連携を強化することで一致し、ベトナム東部海域いわゆる南シナ海での紛争を平和的措置で、国際法、中でも1982年国連海洋法条約を基礎に解決すること、及び武力行使・威嚇をしないという原則に対する支持を再確認しました。両首脳はASEANと中国が締結したDOC=南シナ海行動宣言の完全履行とCOC=南シナ海行動規範の作成の重要性を強調しました。
そして、両者は人権をはじめ相違点がある問題についても話し合い、相互尊重を基礎に建設的な対話を通じて、相互理解の強化と相違点の軽減を図るという点で合意を達成しました。
会談後、両首脳は共同記者会見を行い、会談の結果を発表しました。サン主席は次のように語りました。
(テープ)
「我々は政治、外交、科学技術、国防・安全保障分野での協力や戦争による後遺症の克服、人権、在米ベトナム人問題などについて建設的かつ率直な協議を行い、合意をみました。今後、両国の高級代表団による訪問や各レベルの対話を強化する計画です。これは政治的信頼の醸成に際し重要な基盤となると思います。」
一方、オバマ大統領は「この訪問を機に、両国の全面的パートナー関係協力関係の構築により、新たな協力展望が切り開かれると希望すると強調し、次のように述べています。 (テープ) OBAMA
「ベトナム国家主席の今回の訪問に感謝申し上げます。この訪問は両国の協力関係を充実化させるチャンスとなります。貿易、科学分野での協力も強化する必要があると思います。これは両国に利益と繁栄をもたらすことでしょう。」
同日、サン主席はパトリック・リーヒ上院議長と会見しました。会見で、サン主席は両国関係の強化におけるリーヒ議長とアメリカ上院の役割を高く評価するとともに、両国の関係正常化やベトナム・アメリカ通商協定の締結、対ベトナム恒久的最恵国待遇付与へのリーヒ議長の支持に感謝し、リーヒ議長に対して、今後も両国関係の強化に貢献し、また、両国議会間の対話メカニズムの設立、ベトナムの市場経済の認定、対ベトナム武器禁輸令の撤廃を支持するよう希望を表明しました。
その後、サン主席一行はワシントンを発ち、ニューヨークに向かいました。