27日、国連サミットに出席するためニューヨークを訪問中のチュオン・タン・サン国家主席はオーストリアのハインツ・フィッシャー大統領、及び、チリのミシェル・バチェレ大統領とそれぞれ会見を行いました。

フィッシャー大統領との会見で、サン国家主席はベトナムとオーストリアの訪問団の交換に便宜を図るため、外交パスポート所持者に対し、ビザ免除協定の締結を目指す交渉を促進することで一致しました。

また、サン主席はオーストリア政府に対し、ベトナムに投資を行うオーストリア企業を支援するよう希望を表明すると共に、2015年後の国連ミレニアム目標の実現のため、引き続きＯＤＡ＝政府開発援助を行なうよう提案しました。一方、オーストリアのフィッシャー大統領は国連のミレニアム開発目標の実現においてベトナムが収めた成果を高く評価すると共に、「ベトナムとＥＵ＝欧州連合との全面的協力関係の強化を支持する」と強調しました。

一方、チリのミシェル・バチェレ大統領との会見で、サン国家主席はベトナムはチリとの伝統的友好関係を重視していると強調しました。また、両国の指導者は来年行なわれる両国外交関係樹立45周年を記念するため協力すること、及び、国連を始め、国際の場における相互支持で一致しました。この機に、バチェレ大統領は国際の場において、常にベトナムを支持すると述べると共に、チリとアセアンとの関係強化で支持するよう提案しました。