シリアでヒズボラ幹部がイスラエルの空爆で死亡



シリアでヒズボラ幹部がイスラエルの空爆で死亡 - ảnh 1
(写真:AFP)


内戦が続くシリアで、隣国レバノンから入国していたイスラム教シーア派組織、ヒズボラの幹部が敵対するイスラエルによるとみられる空爆で死亡し、イスラエルのシリア情勢への関与で、内戦の構図がさらに複雑になることが懸念されています。

シリアの首都ダマスカスで20日、住宅街を狙った空爆があり、住民を含む複数の死傷者が出ました。これについて、イスラム教シーア派組織のヒズボラは声明を出し、「イスラエル軍の空爆により、ヒズボラの幹部が殺害された」と発表しました。

ヒズボラはシリアの隣国レバノンに拠点を置き、イスラエルと敵対している一方、アサド政権を支援するため、大規模な戦闘部隊をシリアに派遣しています。今回の空爆について、イスラエル政府は攻撃への関与の有無を明らかにしていませんが、ネタニヤフ首相は今月初め、シリア領内での攻撃について初めて関与を認めました。

シリアではアサド政権の政府軍と過激派組織IS=イスラミックステート、さらに反政府勢力が入り乱れて、戦闘が続いています。これに加えて、シリアを舞台にイスラエルとヒズボラの対立が激しさを増し、イスラエルがシリアへの関与を強めれば、内戦の構図がより複雑になり、混迷がさらに深まることが懸念されています。

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