（写真：THX/TTXVN）

シリア政府は合意について報道を確認していません。

シリアと国境を接するトルコは、アフリンで活動するクルド人勢力をテロリストだとみており、先月から大規模な攻撃を実施しています。

現在アフリンにシリア軍はいませんが、クルド人勢力の幹部、バドラン・ジア・クルドはロイター通信に対し、数日中にもシリア軍がアフリンに入り、国境地帯に配備される可能性があると語りました。

イラクのクルド系メディア「ルダウ」も、シリアのクルド人政治家の話として、アサド政権とクルド人勢力との合意を報じており、シリアのクルド人勢力を支持する通信社も同様に報じています。

BBCワールド・サービスのアラン・ジョンストン中東編集長は、合意が本当なら、トルコ軍はアフリンでクルド人勢力だけでなくシリア軍とも対峙することになると語りました。

2012年にアサド政権の軍隊がシリア北部から撤退して間もなく、クルド人民兵組織「YPG＝人民防衛隊」の支援を受けたクルド人勢力「PYD＝民主連合党」が、同地域を支配下に置きました。

YPGは、シリア国内の広範囲の地域から過激派組織「イスラム国」を掃討しました。

トルコはYPGを、過去30年にわたってトルコからの分離独立運動を展開してきた非合法組織、クルド労働者党（PKK）とつながっていると考えているため、アフリンからYPGを排除しようとしています。

一方のYPGは、軍事、政治両面でPKKとの直接的なつながりはないとしています。