ロイター通信などによりますと、シリア内戦の激戦地である中部ホムスで2日、アサド政権側と地元反体制派部隊との停戦合意が成立し、同日正午ごろ戦闘行為が停止しました。反体制派の戦闘員は近く、拠点である旧市街から撤退する見通しで、これにより政権側はホムスのほぼ全域を奪還することになります。
反体制派が、2011年にシリアで騒乱が広がった当初から拠点としてきたホムスを“降伏”ともいえる形で放棄すると決めたことは、6月3日に行われる大統領選を前に政権側の優勢を国内外に強く印象付けるものとみられます。政権側は北部アレッポなどでも戦況を有利に進めているだけに、反体制派の武力鎮圧へ自信を深めそうです。ホムス旧市街は約2年間、政権側の包囲下にありました。
食料品や医薬品の不足が深刻化したことから、今年2月には、政権と国連の合意に基づいて女性や子供ら数百人の避難や人道支援物資の搬入が行われましたが、戦闘員である男性住民や、反体制派に参加するイスラム武装勢力のメンバーらは多くがとどまって戦闘を続けていました。