シリア国民会議、暫定憲法を提言 イスラエル非難、撤収要求

(VOVWORLD) -昨年12月にアサド政権が崩壊したシリアの首都ダマスカスで、各地域・宗派の代表らが集まって開かれた「国民対話会議」は25日、政権移行期間中の暫定憲法の発布といった提言をまとめ、閉会しました。
シリア国民会議、暫定憲法を提言 イスラエル非難、撤収要求 - ảnh 1(写真:THX/TTXVN)

政権崩壊の混乱に乗じてシリア領内に侵入したイスラエル軍を非難し、即時の撤収を要求しました。

会議には約600人が招待されたとみられます。シリア北東部を実効支配するクルド人勢力主体の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」は呼ばれず、AP通信によりますと、クルド系政治団体は「無意味だ」と会議に反発しました。提言には「国内分断の拒絶」も盛り込まれたが、融和が進むかどうかは不透明です。

会議はこの他、新憲法起草のための委員会や暫定的な立法府の設立を提案しましたが、法的拘束力はありません。過激派「シリア解放機構(HTS)」が主導する暫定政府は3月1日を期限としており、その後は新政府が発足するとみられています。

HTS指導者のアハマド・シャラア(通称ジャウラニ)暫定大統領は、新憲法制定や選挙実施には数年かかるとの認識を示しています。(共同)

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