ロケット弾に発射されたダマスカス付近の軍事空港=Twitter
シリアでは、アサド政権と反政府勢力が全土で停戦に入ってから2週間となり、和平協議の調整が続く中、首都ダマスカスで爆発があった一方、反政府勢力が支配する北部の地域では空爆が激しくなっているもようで、双方が互いに非難を強めることも予想されます。
シリアをめぐっては、アサド政権と反政府勢力が、それぞれを支援するロシアとトルコの仲介で先月30日から全土で停戦に入り、今月下旬には、内戦の終結を目指した和平協議をカザフスタンで開催しようと調整が進められています。
シリア国営通信によりますと、首都ダマスカス中心部のアサド政権の高官らが多く暮らす地区で12日、男が身につけていた爆弾を爆発させて少なくとも7人が死亡したということです。
一方、内戦の情報を集めているシリア人権監視団によりますと、反政府勢力が支配する北部の都市イドリブの近郊で12日、激しい空爆が続き、24人以上がけがをしたということです。
このほか、ダマスカス近郊では水道施設が破壊され、およそ400万人に深刻な影響が出ているとして、今月、国連が懸念を示しました。
いずれも背景は明らかになっていませんが、和平協議を控え、アサド政権と反政府勢力の双方が互いに非難を強めることも予想されます。