席上、リ・シェンロン首相は、チン首相の訪問が両国間の戦略的パートナーシップへの推進力を作り出すとともに、2023年のベトナム･シンガポールの外交関係樹立50周年、戦略的パートナーシップ樹立10周年を記念する幕開けであり、シンガポールは常にベトナムとの戦略的パートナーシップを重要視しており、今後さらに強化していくと強調しました。

一方、チン首相は、シンガポールに対し、ベトナムからの農産物や、水産物、繊維製品の輸入を強化するとともに、ベトナムの人材開発、質の向上、および2021年～2030年期の職業教育開発戦略の実施をサポートするよう求めました。

現在、シンガポールは、ベトナムにおいて投資総額　約710億ドル相当の3000件あまりの投資プロジェクトを実施しており、ASEAN地域でトップ、世界で第2位に立っています。

両首相は、政治的信頼を高め、各レベルの代表団の往来を維持し、2023年のベトナム･シンガポールの外交関係樹立50周年、戦略的パートナーシップ樹立10周年記念の活動を実施し、デジタル経済やグリーン経済、循環経済、イノベーション、クリーンエネルギー、気候変動などの分野での協力に好ましい条件を提示するとともに、国防安全保障、観光、草の根外交などの分野において協力を推進することで一致しました。

さらに、地域と国際問題について、両首相は、協力の強化、団結と統一の維持、ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海、および地域の平和と安定に関する戦略的課題の解決におけるASEANの中核的役割を活用することに合意しました。

この機に、両首相は、官民の4件の協力文書の調印式に立ち会いました。これらは、ベトナムとシンガポール間のデジタル経済･グリーン経済パートナーシップに関する覚書、ベトナム商工省とシンガポール貿易産業省の貿易経済協力計画に関する覚書、ベトナム青年担当国家委員会とシンガポール国家青年評議会の2023年～2028年期の青年協力に関する覚書、ベトナム海事局とシンガポール海事港湾庁の海事協力であるとしています。