13日午後、ハノイで、グエン・タン・ズン首相は「ASEAN経済共同体へ向けて」と題するベトナム企業フォーラムに参加した企業経営者らと懇親会を行ないました。席上、ズン首相はASEAN共同体の成立を十数日後に控えて行なわれたこのフォーラムを歓迎するとともに、国の経済社会発展と国際社会への参入に対するベトナム企業界の貢献を高く評価しました。
また、ズン首相は「ベトナムは10件の自由貿易協定を実施している一方、TPP=環太平洋経済連携協定やEU=欧州連合との自由貿易協定の締結を待っている。これらの協定は外国投資の誘致、輸出の促進、経済成長に寄与する一方、国内企業の競争力と管理能力の向上にも拍車をかけるであろう」と強調し、次のように語りました。
(テープ)
「工業化現代化事業を促進し、迅速かつ持続的な発展を遂げるとともに国民が豊かで、強固な国、民主、公平、文明的なベトナムづくりを実現するためには、国際社会への参入を進めなければなりません。参入には競争が伴います。企業は競争にさらされる主要勢力です。政府は企業に対し、生産コストの軽減や競争力の向上のため、市場の改善や法整備、手続きの改革など、あらゆる有利な条件を作り出します。」
同日午後、ズン首相は商工部門の各企業と会合を行い、世界経済への参入を進める措置について話し合いました。ズン首相は商工省に対し、国内市場の開発を外国市場の拡大と連携させ進めるとともに自由貿易協定から得るチャンスを最大限に生かすよう求めました。