チン首相とウィドド大統領（写真：VNA)

首相の動静を担当する当放送局（VOV)のレポーターによりますと、２０日、サウジアラビアで開催中のASEANとGCC＝GCC＝湾岸協力理事会首脳会議に出席するにあたり、ファム・ミン・チン首相はフィリピンのマルコス大統領や、インドネシアのウィドド大統領、シンガポールのリー・シェンロン首相と個別会見を行いました。

フィリピンの大統領との会見で、双方は、コメ取引協力に関する政府間協定の早期締結や、海上での科学研究協力の促進、気候変動への対応のための連携強化、農業協力の深化、両国の輸出入品への有利な条件づくりなどで一致しました。これらを早期に両国間の貿易額を１００億ドルにすることを目指す措置とみています。

インドネシアの大統領との会見で、両氏は、これまで締結されてきた両国の合意書を効果的に展開することや、排他的経済水域の境界画定協定を早期に批准すること、コメをはじめ相手国の農産物の輸出入に便宜を図ることなどに合意しました。

一方、シンガポールの首相との会見で、両首脳は、両国関係を包括的・戦略的パートナーシップに格上げするための可能性と方向性について意見交換をしたとしています。