トランプ大統領 イラン核合意は維持も強硬姿勢鮮明に

(NHK) -アメリカのトランプ大統領は、イラン核合意に基づいて解除しているイランに対する経済制裁について制裁の再開を見送り、核合意の枠組みは当面、維持される見通しです。一方で、トランプ大統領は、「これが最後だ。合意の欠陥が修正できなければ、核合意を終わらせる」と強く警告し、アメリカとイランの対立は中東の波乱要因となりそうです。
トランプ大統領 イラン核合意は維持も強硬姿勢鮮明に - ảnh 1   トランプ大統領= THX/TTXVN 

アメリカのトランプ大統領は、12日、声明を発表し、アメリカがイラン核合意に基づいて解除しているイランに対する経済制裁について制裁の再開を見送り、核合意は当面維持される見通しとなりました。

核合意に参加したヨーロッパなど関係国や、トランプ政権内部からも合意の維持を求める声が相次いでいたと伝えられていて、トランプ大統領としては、こうした意見に配慮したものとみられます。
一方で、トランプ大統領は、今の核合意は失敗だと非難し、核施設への査察の強化や、ミサイル開発の制限などが必要だと主張したうえで、「これが最後の機会だ。私はヨーロッパ諸国に合意の欠陥の修正を呼びかける。修正できなければ、核合意を終わらせる」として今後、核合意からの離脱も辞さない構えを示し、イランやヨーロッパ諸国を強く警告しました。
さらにトランプ政権はイラン国内で深刻な人権侵害や武器の拡散に関わったなどとして14の個人や企業などに新たに経済制裁を科すと発表し、アメリカとイランの対立は中東の波乱要因となりそうです。

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