トランプ氏の核兵器削減提案へのコメントは時期尚早=ロシア政府
[ロイター] - ロシア政府は16日、対ロシア経済制裁の解除と引き換えに同国と核兵器の削減合意を結ぶとしたトランプ次期米大統領の提案について、コメントするのは時期尚早だとしました。
トランプ氏は先に、英紙タイムズとのインタビューで、ロシアのプーチン大統領が核兵器の削減に合意すれば、クリミア併合に伴う対ロシア制裁の解除を提案する考えがあると語りました。
(写真:TTXVN)
ロシアのペスコフ大統領報道官は、記者との電話会見で、ロシアはいかなる提案についてのコメントもトランプ氏が米大統領に就任するまで控えると表明しました。
現状では、米国側と核兵器削減に関する協議は行っておらず、ロシアは外国との交渉で制裁問題自体を取り上げるつもりはないと語りました。
また、トランプ氏の大統領就任後にプーチン大統領との首脳会談が計画されているとの報道を否定しました。
さらに、北大西洋条約機構(NATO)は「時代遅れ」とするトランプ氏の見解にロシア政府は同意するか問われると、ロシアはかなり前から同じ意見であることを指摘しました。