トルコのクルド人武装組織への空爆 市民にも犠牲者

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シリアとの国境線でパトロール中のトルコ軍 (写真: AFP/Getty Images)

 

(NHK) トルコ軍が隣国イラクにあるクルド人武装組織の拠点に対して行っている空爆で、これまでにおよそ260人が殺害されたことが明らかになり、クルド自治政府は、市民の犠牲者も出ているとして批判を強めています。

トルコは、長年にわたり対立してきたクルド人武装組織のイラク北部の拠点などへの空爆を続けており、アナトリア通信は先月24日に空爆が始まってからこれまでにこの組織のメンバー、およそ260人が殺害されたと伝えました。
トルコ軍は1日もイラク北部のクルド人の村に空爆を行い、クルド自治政府はNHKの取材に対し、幼児2人を含む、市民6人が犠牲になったと述べました。
これについて、トルコ外務省は、クルド人武装組織が市民を「人間の盾」に使っていると主張したうえで、調査を始めたことを明らかにしました。
イラクのクルド自治政府は、トルコ政府と対立するクルド人武装組織が自治区で活動するのを黙認してきましたが、市民が巻き添えになったことに批判を強めています。
ク ルド自治政府のバルザニ議長は声明を発表し、トルコの空爆を非難するとともに、クルド人武装組織に対しても「自治区の外で戦うべきだ」と述べ、突き放す姿 勢を見せました。そのうえで、トルコ政府とクルド人武装組織に和平交渉を再開するよう求め、双方の対立が地域に悪影響を及ぼすのを避けたいとの思いもにじ ませています。

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