ナイトクラブ火災で59人死亡、舞台効果の花火が原因か 北マケドニア
(VOVWORLD) -北マケドニアのナイトクラブで16日に火災が発生し、少なくとも59人が死亡、およそ155人が負傷しました。同国内相は、舞台効果の花火が原因だったとの見方を示しています。
(写真:TTXVN) |
火災は首都スコピエの東部コチャニにあるナイトクラブで現地時間の16日未明に発生しました。同クラブで開かれた地元のグループDNKの公演に数百人が詰めかけていました。
報道によりますと、死者の中にはDNKのボーカルを含め、同グループのメンバー数人が含まれます。
国営メディアによりますと、死者は16~24歳で、ほとんどは大勢の人が折り重なって倒れる雑踏事故の犠牲者でした。トシュコフスキ内相は16日の記者会見で、「コンサートの照明効果に使われた花火がスプリンクラーを作動させた」と説明しました。「恐らく天井の燃えやすい素材でできていた部分に火花が散って、短時間で建物全体に燃え広がり、濃い煙が発生したと思われる」と語りました。
会場内で撮影された映像には、ステージ上で演奏するバンドの前で、花火装置から火花が散る様子が映っています。
ロイター通信によりますと、会場にいた22歳の女性は、逃げようとして転んで人々に踏みつけられたと現地のテレビ局に話しています。一緒にいた姉妹とは連絡が取れなくなっているといます。
負傷者は少なくとも152人が国内各地の病院に運ばれました。数十人が手や顔に2度のやけどを負っています。重傷者のうち27人は国外で治療を受ける予定だといいます。
この火災でプロサッカー選手アンドレイ・ラザロフさんの死亡も確認されました。25歳でした。
警察は16日午前、ナイトクラブの経営者を拘束しました。トシュコフスキ内相は、この火災に関連して容疑者20人を特定し、うち15人を拘束したことを明らかにしました。(CNN)