バイデン氏、「混乱」なくアフガン撤退は不可能

(VOVWORLD) - アフガニスタンの首都カブールの空港には、国外に避難しようと必死の民間人が殺到します。アメリカ軍が時間と闘いながら退避させています。
バイデン氏、「混乱」なくアフガン撤退は不可能 - ảnh 1アフガニスタンの首都カブールの空港周辺を確保するアメリカ軍=ロイター

アメリカのジョー・バイデン大統領は18日、アフガニスタンから混乱を伴わずに撤退するのは不可能だとの見方を示しました。アメリカ政府は、アフガニスタンを制圧したイスラム主義組織タリバンに対し、避難する人々の安全を確保するよう要請しています。

アフガニスタンの首都カブールの空港には、国外に避難しようと必死の民間人が殺到します。アメリカ軍が時間と闘いながら退避させています。そうした中バイデン氏は、アフガニスタンでの20年に及ぶアメリカの戦争を終わらせる決定を堅持しています。

バイデン氏はアメリカのABCニュースのインタビューで、「混乱を招かずに撤退する方法があるという考えに関しては、私はそんな方法はないと考える」と述べました。

バイデン政権は以前から、米国史上最長となった戦争からの「秩序ある撤退」を約束していました。同氏は、アメリカ軍が長期化した紛争を戦うことには、もはや国益はないと主張しています。

バイデン氏はABCのインタビューで、民間人をアフガニスタンから退避させるために同国に再び派遣された数千人のアメリカ兵に関して、期限である8月31日までに撤収することを望むとしながら、今回初めて、期限後も駐留する可能性を示唆しました。「アメリカ国民が残っていたら、全員を退避させるためにとどまる」と述べました。

さらにバイデン氏は、アメリカが支援していたアフガニスタン政権が瞬く間に崩壊したことに驚きを示し、民間人を退避させるため、アメリカ軍にカブールの空港を押さえるよう命じました。

バイデン氏は、タリバンはアメリカ国民の避難に協力的だと述べる一方で、駐留中にアメリカを支援してくれた人々の身の安全を図ることは難しくなっていると付け加えました。(AFP通信)

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