シリア、ホムス県クサイルで起きた戦闘で19日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員が少なくとも23人死亡しました。ヒズボラの戦闘員はシリア政府軍とともにクサイルに進攻していました。

クサイルは首都ダマスカスと沿岸部を結び、レバノン国境に近い戦略的重要地点です。中部ホムス県の反体制派の拠点となっており、シリア政府はクサイルと周辺地域の奪還を主要目的の一つとしていました。

シリア人権監視団によりますと、19日の戦闘による死者は少なくとも55人となります。ヒズボラ戦闘員や政府軍兵士を除くと、死者の大半は反体制派の戦闘員だということです。バッシャール・アサド政権と固い同盟関係で結ばれたヒズボラの戦闘員が、クサイル周辺で数週間にわたって政府軍とともに戦闘に参加していたとの報告もあります。