フン王の命日で、先祖の恩を思う諸活動

(VOVWORLD) -ベトナムの旧暦3月10日は「建国の祖フン (雄)王の命日」で、ベトナムの先祖の恩を思う記念日となっています。今年は新暦4月21日がフン王の命日に当たりますが、この記念日を迎えるにあたり、様々な活動が行われる予定です。

4月20日夜、北部フート省の省都ビエットチ市では、花火打ち上げられます。また、フン王の命日に当たる21日7時にフン王へ線香を手向ける儀式が行われます。次いで、競泳大会、もち米を材料にした「バインチュン」、「バインザイ」作りコンテスト、フート省の伝統民謡「ソアン」の公演などが予定されています。

ベトナムの伝説によりますと、炎帝神農氏の五代の子孫であるラクロンクァンは仙女のであるアウコと結婚しました。アウコは100個の卵を生み、100人の子供ができました。子供たちが大きくなると、ラクロンクァンは50人の子供をつれて海岸のある平野へ、アウコは残りの50人の子供をつれて山へ行き、別々に暮らすことになりました。

ラクロンクァンに従った50人の子供の中から、フン王が出て、ヴァンランという国を建国します。これがベトナム人による最初の国家となります。そのため、ベトナム人の考えでは、フン王はベトナム民族の先祖としています。ベトナム民族の発祥地とされる北部フート省にあるフン王を祀る寺院は先祖の象徴であり、神聖な土地つまり聖地なのです。

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