(VOVWORLD) - 12月10日は「世界人権宣言」75周年記念日です。世界人権宣言の第一条は「すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない」と明記しています。
国連人権理事会の理事国選挙が行われた国連総会=Nguyễn Huy/TTXVN |
ベトナムでは、ホーチミン主席が1945年に発表した「独立宣言」も人間と民族の基本的な権利を確認しました。独立宣言の冒頭で、ホーチミン主席は、「全ての人は、生まれながらにして平等な権利を持っている。創造主は人間に誰も侵すことのできない権利を与えた。その権利とは、生存権、自由権、幸福追求権がある」と強調しました。
その思想に従って、ベトナムはあらゆる政策の制定・実施においても人間を中心にし、国民の生計確保と生活改善、人権の保護と促進のために絶えまなく取り組んいます。
現在、ベトナムは社会主義的法治国家建設を積極的に進め、人権に関する法律完備に力を入れ、あらゆる発展も「国民の、国民による、国民のため」のものであるという原則を維持しています。「人権と市民の権利・義務」に関する一章を含む2013年憲法の制定とその4年後に定められた人権に関する90件以上の法的文書はその典型的な証で、人権・市民権の保護・促進に重要な法的枠組みを作り出しました。
この数年間、ベトナムは経済開発を促進しながらも、社会開発や、貧困解消、教育と医療サービスの改善などを進め、多大の成果を収めています。
2022年に多次元貧困率が4.3%に低下したことや、教育と医療サービスの質が絶え間なく高まっていること、ジェンダー平等の確保が重視されていること、国民の信仰・宗教の有無に関する自由権が保護されていることなどはそれを立証しています。国内だけでなく、ベトナムは世界での人権保護・促進活動にも参加しています。
2014〜2016年期と2023~2025年期における国連人権理事会理事国として、ベトナムは人権や、女性・子供・身体障碍者・被災者の権利保護などに関する複数のイニシアティブを提案し、国際社会の好評を得ています。
こうした中、ベトナムは今後も、人権の保護・促進に力を入れていく方針を打ち出しています。