(VOVWORLD) - 20日午後、ハノイで、ファム・ミン・チン首相はイタリアのマリオ・ドラギ首相と電話会談しました。
席上、両首相は各レベルの代表団の交流を促進し、2021年~2023年期の戦略的パートナーシップに基づく行動計画を精力的に実施するとともに2023年、両国の国交樹立50周年および戦略的パートナーシップの確立10周年を記念する活動を準備することで一致しました。
チン首相はイタリアが2020年以降にもベトナムを投資・貿易協力優先国リストに盛り込むことを高く評価するとともに、イタリア企業のベトナムへの投資の拡大に便宜を図ると確約しました。また、イタリアに対し、ベトナム・欧州連合の投資保護協定を早期に批准し、EUにベトナムの水産物に適用されているイエローカードの早期解除を働きかけ、新型コロナワクチン接種証明書いわゆるワクチンパスポートの認証、ベトナムの農産物や食品、果物のイタリアへの輸出に条件を作り出すなどするよう提案しました。さらに、イタリアがG7=先進7か国と欧州連合の一員としてベトナムの気候変動対応、デジタル・トランスフォーメーション(DX)、グリーン経済、再生エネルギーの開発などを支援するよう希望を表明しました。
一方、ドラギ首相は今後、ベトナムとの戦略的パートナーシップを深化させると強調し、イタリア議会にベトナム・欧州連合の投資保護協定の早期批准を働きかけると確約しました。また、イタリア企業は再生エネルギー、インフラ整備、水資源の管理、インベンション・イノベーションなどの分野に投資を促進する意向があると明らかにし、公正なエネルギー転換でベトナムを支援していくと表明しました。
両首相はベトナムの東部海域(南シナ海)をはじめ、共に関心を持つ地域と国際問題について協議し、国際法に基づき、平和的措置で紛争を解決する重要性を訴えました。