(VOVWORLD) -ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相の招きに応じて、7月7日から10日にかけて、フィリピンのテオドロ・ロクシン外務大臣はベトナムを公式訪問しています。
8日午前、ミン副首相兼外相はテオドロ・ロクシン外務大臣と会談を行いました。席上、双方は、各レベル代表団の相互訪問を頻繁に行うことや、貿易投資分野における協力の困難を解決し、教育養成、雇用創出、交通運輸、科学技術、文化、観光、及び漁業などの主要な分野における協力の効果を向上させることで一致しました。
また、ベトナム東部海域の現状について、両外相は、国際法に沿って、この海域を巡るあらゆる紛争を平和的措置で解決するという原則を堅持することを強調しました。会談後、双方は、両国外務省の協力覚書に調印しました。
写真;Thống Nhất – TTXVN |
他方、同日午後、テオドロ・ロクシン外務大臣は、グエン・スアン・フック首相を表敬訪問しました。ここで、フック首相は「ベトナムとフィリピンは、良好な関係を発揮する必要がある」と強調すると同時に、「ベトナムは常にASEAN地域内におけるフィリピンの役割を重視し、フィリピンが2019年~2021年期のASEAN・中国関係の調整国としての役割を果たすことを支持している。」と明らかにしました。また、フック首相は、フィリピンに対し、ベトナムが2020年のASEAN議長国、及び、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国を果たす過程において、ベトナムと緊密に連携してゆくよう提案しました。
一方、テオドロ・ロクシン外務大臣は、両国が、果物や農産物の輸出入の促進に関する合意書を早期に調印するよう期待すると共に、「フィリピンは、終始一貫して、領有権、領土保全、民族独立の確保という見解を堅持している」と明らかにしました。