ベトナム・NZ首脳会談 二国間関係の格上げに向けて

(VOVWORLD) - 11日午前、ニュージーランドの首都ウェリントンでベトナムのファム・ミン・チン首相を歓迎する式典が行われました。歓迎式典後、ニュージーランドのクリストファー・ラクソン首相とチン首相による首脳会談が開催されました。
ベトナム・NZ首脳会談 二国間関係の格上げに向けて - ảnh 13つの協力文書の署名に立ち会った両首相

会談では、両首相は二国間協力をさらに深化させていくことで一致しました。それによりますと、政治・外交面で、双方は2021年から2024年までのベトナム・ニュージーランド戦略的パートナーシップ行動計画の効果的な実施を促進し、次の期間の行動計画を早期に策定することで合意しました。国防・安全保障に関して、両首相は、サイバーセキュリティー、国防産業の分野での協力を拡大し、越境犯罪、テロ、麻薬密売対策における協力を強化することで合意しました。経済・貿易・投資に関して、両首相は、今年に両国の貿易総額を20億ドルにし、2026年までに30億ドルを目指すことで一致しました。チン首相はニュージーランド側に対し、リュウガン、ライチ、バナナ、切り花などのベトナム農産物がニュージーランド市場に進出するために有利な条件を作り出すとともに、クリーン農業、リスク管理、自然災害防止対策、教育訓練、高品質農業、再生エネルギーなど、ニュージーランドの得意分野においてベトナムへの投資を強化するよう提案しました。

この機に、ニュージーランドのラクソン首相は、小規模でパッションフルーツを栽培するベトナムの農家やその他の事業者を支援するため、総額624万ニュージーランドドル相当の高品質果物品種開発プロジェクトの第3フェーズの実施を発表しました。地域および国際問題について議論した両首相は、地域および国際フォーラムにおいて引き続き連携し、互いに支援しあっていくことを強調しました。また、ベトナム東部海域(南シナ海)の平和、安定、安全、航空の自由を確保し、国際法に基づいて平和的措置によって紛争を解決することの重要性を再確認しました。そして、両首相は、この海域を平和、安定、友好、協力、発展の海域にするために情報共有や海洋協力を強化することで一致しました。

会談を機に、両首相は、財政、貿易、教育に関する3つの協力文書の署名に立ち会いました。

会談後の記者会見で、チン首相は次のように語りました。

(テープ)

「会談は建設的かつ協力的な精神に基づいて行われました。我々は、両国の協力について包括的に議論し、ベトナム・ニュージーランド戦略的パートナーシップが今後もさらに強力かつ深く発展していくための方向性を定めました。両国関係について「安定と確保」、「強化と拡大」、「加速と躍進」の3つのキーワードでまとめたいと思います」

一方、ニュージーランドのラクソン首相は、会談で両国は平和、安定、協力、発展のアジア太平洋地域の構築に共同で貢献することを約束したと明らかにし、ベトナムとニュージーランドは、政治、外交、経済・貿易・投資、農業、観光、人的交流などあらゆる分野で包括的な関係を推進していることを目指すとしています。

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