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ベルギー国王のアルベール２世が２１日、高齢を理由に退位し、長男のフィリップ皇太子が新国王に即位しました。

フィリップ新国王は公立学校で同国の二大言語であるオランダ語とフランス語の教育を受け、士官学校で戦闘機パイロットの訓練を受けました。妻のマチルド妃は伯爵家の出身で、言語療法の学位を持っています。

欧州では今年、オランダのベアトリックス女王とローマ法王ベネディクト１６世も高齢を理由に退位しています。

欧州委員会のバローゾ委員長は声明で、アルベール２世の退位の決断と、２０年に及ぶ在位期間中の尽力をたたえました。

ベルギーでは近年、北部のオランダ語圏で分離独立を掲げる運動が活発化するなど、民族間の対立が続いています。