国際法に基づいて国の海と島の主権を保護

(VOVWORLD) - 海洋国家であるベトナムにとって、海洋安全保障は重要で、海洋経済の発展、国防・安全保障、および国の平和な環境保護に大きな影響を与えています。ベトナムの党と国家は、海と島の主権を守り、平和な環境を維持することをベトナムの持続可能な発展にとって重要な要素とみなしています。
国際法に基づいて国の海と島の主権を保護 - ảnh 1南部沖合いの大陸棚に設置されたリグ「DK1」

海と島の位置・役割・重要性を深く認識

ベトナムの歴史からみると、海と島々が国の建設と発展に重要な役割を果たしていることがわかります。海と島々は、ベトナムの神聖な主権の不可分かつ不可侵な部分です。祖国、ならびに海と島の主権をしっかりと守ることは、政治システムと国民全体の任務です。
近年、海と島の保護に関する党の視点体系がますます完備されています。第10期ベトナム共産党中央委員会第4回総会は、「2020年までのベトナムの海洋戦略について」をテーマとした2007年2月9日付けの決議第9号を発表し、その中で、「ベトナムを海洋強国にし、海から豊かになり、海と島における国家の主権と管轄権をしっかりと確保するように努力する」と明記しました。また、第12期党中央委員会第8回総会は、「2030年までのベトナム海洋経済の持続可能な発展戦略と2045年までのビジョンについて」をテーマとした2018年10月22日付けの決議第36号を発行し、その中で、「ベトナムは、海から豊かになって持続可能な発展、繁栄、安全保障を確保する海洋強国にならなければならない。海洋経済の持続可能な発展と、国防・安全保障、独立、主権、領土保全の維持を両立させなければならない」と明記しました。そして、2021年の第13回党大会でも、ベトナム共産党は「独立、主権、統一、領土保全、領空、領海をしっかりと守るために断固として粘り強く戦い、発展のための平和で安定した環境を維持する」と再確認しました。
これらの決議は、ベトナムの党と国家が常に、海と島の位置、役割、重要性を深く認識していることを示し、実際に海と島の主権を守る活動の基盤となっています。
国際法の規定と国際関係の原則を尊重
国の海と島の保護事業において、ベトナムは常に、国際法の規定と国際関係の原則を尊重しています。
1982 年国連海洋法条約(UNCLOS )に署名した国連加盟国として、ベトナムはすべての利害関係者の正当な利益を満たす基本的で長期的な解決策を見つけるための平等と相互尊重を原則にし、海上で発生する問題を平和的手段で解決するという方針を堅持しています。
実際、ベトナムは国際的な場で関係各側と対話・交流を行うとともに、現場において挑発的な行動をとらず、状況を複雑化させていません。また、ベトナム東部海域を平和・安定・友好・協力・発展の海域にするために、パートナーとの戦略的信頼構築の促進、および安全保障、科学技術研究、海上犯罪の防止対策の分野における多国間協力の促進も重視しています。
そして、カンボジアや、タイ、中国の近隣諸国との海上国境に関する多くの法的文書に署名してきました。
国際法の尊重に基づき、海と島を含む国の主権をしっかりと守ることは、ベトナムが持続的に発展するための重要な要素であるといえるでしょう。

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