(VOVWORLD) - グテーレス事務総長によりますと、2014年以降、危険な陸路や海路を通じた移動の過程で、数万人が命を落とす、あるいは消息を絶っているということです。
12月18日の「国際移民デー」に合わせ、アントニオ・グテーレス国連事務総長は声明を発表し、世界の移動ルートにおける安全状況が深刻化していると警告しました。その中で、過去10年間に世界で約7万人の移民が死亡、または行方不明になったと明らかにしました。
グテーレス事務総長によりますと、2014年以降、危険な陸路や海路を通じた移動の過程で、数万人が命を落とす、あるいは消息を絶っているということです。実際の犠牲者数は、記録されていない、または公式に報告されていない事例が多いため、さらに多い可能性があるとしています。
また、女性や子どもは最も脆弱な立場に置かれやすく、移動の過程で暴力、搾取、虐待に直面する危険が常に伴うと指摘しました。一方でグテーレス事務総長は、移住が適切に管理されれば、経済成長やイノベーションを促進し、文化間の結びつきを強める重要な原動力となると強調しました。
国連総会は2000年、世界的に移民の数が増加し、多様な課題が顕在化している状況を踏まえ、毎年12月18日を「国際移民デー」と定めています。