中国とNZ首相、貿易・投資拡大で一致 人権やAUKUSも協議
(VOVWORLD) -中国の李強首相は13日、ニュージーランド(NZ)を訪問しラクソン首相と会談しました。中国首相のニュージーランド訪問は7年ぶりです。両国は貿易と気候変動に関する協定に調印しました。
(写真:Samuel Rillstone) |
ラクソン氏は「両国の重要な経済関係について話し合いました。約380億ニュージーランドドル(234億3000万ドル)に上る貿易は双方の国民に利益をもたらしている」と述べました。
李氏は「貿易と投資に関する協力を拡大することが重要との考えで一致した。今後10年間で輸出を2倍にするニュージーランドの取り組みに中国は加わる用意がある」と表明しました。
李氏によりますと、中国はニュージーランドをビザなし渡航の対象とし、ニュージーランドは国内の孔子学院を通じて中国語教育と文化交流を支援します。
ラクソン氏は声明で「人権や外国からの干渉などニュージーランド国民にとって重要で、基本的な価値観に関わる多くの問題を李首相に提起した」と説明しました。「ニュージーランドは意見が異なる問題も含め、中国と予測可能かつ一貫した関係を続けていく」としました。
ベトナム東部海域(南シナ海)における摩擦、中国の包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)への加盟、米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)などについても意見交換したことを明らかにしました。