中国、日本の安全保障懸念に歩み寄り 日中が防衛相会談
(VOVWORLD) -日本の中谷元防衛相は21日、訪問先のラオスの首都ビエンチャンで中国の董軍国防相と会談しました。
(写真:Kyodo/TTXVN) |
中谷氏は冒頭で「中国の軍事活動の活発化は日本として深刻に懸念している」と話しました。「日中防衛当局間で率直な議論と意思疎通を重ねることは極めて重要だ」と呼びかけました。
拡大東南アジア諸国連合(ASEAN)国防相会議にあわせて対話しました。董氏は台湾や尖閣諸島などの問題を巡り「懸念を表明する」と述べました。「両国の防衛当局間が議論することは中日関係と地域の平和に重要な意義がある」と答えました。
日中の防衛当局が2023年春に設置した「ホットライン」の適切な運用を申し合わせました。19年を最後に途絶えている自衛隊と中国軍の部隊間交流の再開に向け、防衛当局間の対話・交流を推進するとも一致しました。
中国は安全保障面で基本的な立場は保ちつつ、日本の懸念への歩み寄りともいえる対応を取り始めています。
日本の外務、防衛両省は19日、中国軍機が8月26日に日本の領空を侵犯したことに関し中国政府から説明を受けたと発表しました。「技術的な問題であり、領空に進入する意図はなかった」と釈明し、再発防止に努力すると表明しました。
中国側の「再発防止に努める」との表現は踏み込んだものといえます。(nikkei.com)