(VOVWORLD) - 気象当局は、4日正午からの6時間で最大200ミリの雨が降るおそれがあると警告しています。北京市の年間平均降水量はおよそ600ミリです。
2025年7月29日の豪雨により、水位が上昇した北京・密雲区の潮河(写真:Chinanews) |
中国の首都・北京市は4日、再び豪雨が予想されていることから、市内16のすべての行政区で洪水対策の警戒レベルを最高位に引き上げました。北京市では先週、2012年以来で最悪となる洪水が発生し、多くの死者が出ています。
当局は、鉄砲水や土砂崩れの危険性が「極めて高い」として、住民に対し不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。この影響で、万里の長城の一部区域も閉鎖されました。
気象当局は、4日正午からの6時間で最大200ミリの雨が降るおそれがあると警告しています。北京市の年間平均降水量はおよそ600ミリです。
当局は、老朽化した治水施設の強化や天気予報の精度向上、避難計画の見直しなど、対応の強化を急いでいます。
河北省にある川沿いの保養施設では、増水した河川から3人の遺体が発見され、さらに4人が行方不明となっているほか、全国各地で洪水による被害の報告が相次いでいます。
北京市では、先月下旬の豪雨により少なくとも44人が死亡しました。死者の多くは、市北東部の密雲区にある老人ホームで、急な増水により避難が間に合わなかったということです。当局はこの事態を受けて、異常気象への対応計画に不備があったことを認めています。(ロイター)