印中外相が北京で会談、関係改善や貿易障壁削減巡り協議
(VOVWORLD) - インドのジャイシャンカル外相は14日、中国・北京で王毅外相と会談しました。両国の国境近辺で2022年に起きた武力衝突以来、初めての訪中となります。
インドのジャイシャンカル外相(左)と中国の王毅外相(写真:中国外交部) |
ジャイシャンカル外相は王氏に対し、両国関係の正常化に向けて国境沿いの摩擦を解消し、軍隊を後退させるとともに、「制約的な貿易措置」を回避しなければならないと指摘しました。そのうえで、「緊張緩和を含め、国境に関連する他の側面にも対処することが今われわれの責務だ」と述べました。
また、相互に利益のある協力の促進に向けて、貿易障壁の削減が重要であることも強調しました。同時に、過去9か月間で関係正常化に向けて良好な進展が見られたという認識を示しました。
中国外務省の発表によりますと、王氏は「中国とインドは互いに疑うのではなく信頼し合い、競争するのではなく協力し合わなければならない」と述べたということです。
ジャイシャンカル外相は、上海協力機構(SCO)の外相会議に出席するため中国を訪れていて、新華社通信によりますと、中国の韓正副主席とも会談しました。韓副主席はジャイシャンカル外相に対し、両国が実務面での協力を着実に進め、互いの懸念を尊重すべきだと伝えました。(ロイター)