国連事務総長 ことしの主要課題を演説 紛争や気候変動など

(VOVWORLD) -国連のグテーレス事務総長は、紛争や不平等、そして気候変動や制御不能のテクノロジーという4つの悪がパンドラの箱から飛び出したと演説し、ことしの主要課題として取り組む決意を示しました。
国連事務総長 ことしの主要課題を演説 紛争や気候変動など - ảnh 1(写真:THX/TTXVN)
国連のグテーレス事務総長は、15日、国連が創設から80年を迎えることしの主要課題について、総会で演説しました。

このなかでグテーレス氏はパンドラの箱から「暴走する紛争」と「まん延する不平等」、そして「激化する気候変動」と「制御不能のテクノロジー」という4つの悪が課題として飛び出したと指摘しました。

このうち紛争については、「核の脅威がここ数十年で最も高まっている」と述べたほか、各地の紛争で国際法違反や国連機関への攻撃が罰せられない事態がまん延していると危機感を示しました。また気候変動については「ロサンゼルスの丘を見てもわかるように」と甚大な被害が出ている山火事に言及したうえで、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の目標を達成するために「総力をあげて努力を加速する必要がある」と各国に呼びかけました。

そして、AI=人工知能をはじめとする技術革命については「前例のないチャンスをもたらすと同時に、慎重な管理も求められる」と述べ、「人権を守り、悪用を防ぐとともに責任ある技術革新を推奨するために、対話を通じて国際的なガードレールを構築することが必要だ」という認識を示しました。(NHK)

ご感想

他の情報