
10日、国連安全保障理事会はシリア問題の非公開会合を開き、OPCW=化学兵器禁止機関と国連の査察団を100人体制に拡大して本格展開するパン・キ・ムン国連事務総長の提案を支持することで合意しました。OPCWと国連事務局は書簡を受けて体制づくりに着手する見通しです。新たな化学兵器専門家の人選や内戦下で活動する上での警備体制が課題になります。
国連事務局からは、査察団拡大に新たな安保理決議が必要との考えも示されていましたが、ロシアのチュルキン国連大使は「書簡送付という『近道』を使うべきだとの提案が安保理で支持された」と述べ、時間節約を図ったことを示しました。廃棄計画では11月1日までに化学兵器の生産関連機器を破壊、来年半ばまでに約千トンに上る化学兵器を全廃する予定です。
査察団は30人規模の先遣隊に加え、10日にOPCWの査察官の第2陣12人が合流した潘氏は人員拡大のほか、OPCWと国連、シリア政府の間を取り持ち、査察活動を統括する「特別調整官」の任命も提案しています。