政府 NATO代表部を独立 新たに着任した伊澤大使が就任
(VOVWORLD) -日本政府は、NATO=北大西洋条約機構との連携を強化するため、ベルギーの日本大使館が管轄していたNATO代表部を独立させ、新たに着任した伊澤大使が、15日、NATOのルッテ事務総長に信任状を提出し、正式に就任しました。
ベルギーに本部があるNATOについて、日本政府は2018年に連絡窓口となる代表部を開設し、ベルギーにある日本大使館が管轄を兼ねてきましたが、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻などを踏まえ、NATOとの連携を強化するため、代表部を独立させることにしました。
専任の大使として新たに着任した伊澤修大使は15日、NATO本部を訪れ、ルッテ事務総長に信任状を提出し、正式に就任しました。
NATOは日本を含むインド太平洋地域の4か国をパートナー国と位置づけ、過去3回の首脳会議に招待するなどしてきましたが、パートナー国の中で専任の大使を就任させたのは日本が初めてです。
NATOはNHKの取材に対し「NATOと日本が長年培ってきた貴重なパートナーシップを示す具体的な証しだ。われわれはインド太平洋地域での中国による軍事力の増強や情勢を不安定化させる活動への懸念を共有している。今後も協力を発展させていけることを楽しみにしている」としています。(NHK)