双方の立場が異なる懸案については、両国のリーダーシップの下で適切に管理し、関係を未来志向で安定的に発展させていく方針を確認しました。また、現在の戦略環境を踏まえ、アメリカを含めた3か国の連携が一層重要であるとの認識を共有しました。

日韓両国は今年、1965年の国交正常化から60周年の節目を迎えており、両首脳は関係改善をさらに進める姿勢を示しました。

高市首相は会談の冒頭で「日韓関係を未来志向で安定的に発展させていくことが有益だと確信している」と強調しました。そのうえで、「日韓は互いに重要な隣国であり、日韓、そして日韓米の連携の重要性は一層高まっている」と述べました。

一方、李大統領は、国際情勢や通商環境が急速に変化する中で「日韓両国はこれまで以上に未来志向の協力を強化しなければならない」と指摘しました。また、日本初の女性首相である高市氏に対し、「格別の意味があり、心からお祝い申し上げる」と祝意を述べました。

両首脳は、中国、朝鮮民主主義人民共和国、ロシアの関係強化を含む地域情勢や安全保障の課題などについても意見を交わしたものとみられます。（共同通信）