核安全保障サミットに際し、参加国首脳による討議が開催

 韓国のソウルで26日午後開幕した核セキュリティーサミットは27日午前、参加国首脳による本格的な討議を行ないました。2009年に核兵器廃絶を打ち出したアメリカのバラク・オバマ大統領は、核関連施設のセキュリティーは強化されているが、核物質はごく少量で大勢の人を殺すことができるため、依然として脅威は残っていると指摘しました。しかし、ソウルでのサミットによって「核テロリズムの危険から守られる人が増えるだろう」と述べました。中国の胡錦濤国家主席も、2010年以降の進展を評価しつつ、憂慮すべき状況が続いている。中国は国際原子力機関との協力を深め、核燃料を高濃縮ウランから低濃縮ウランに変更する国を支援しようとしていると述べました。
韓国のイ・ミョンバク大統領は、「テロリストは慈悲(じひ)もなければ妥協もしない。目的のためには躊躇(ちゅうちょ)せず何の罪もない人の命を奪う」と述べ、核兵器と核テロリズムの拡散は平和に「大きな課題を()きつけている」と強調しました。

 

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