「潜在力」前面に協力拡大=貿易赤字・国境問題で努力-中印首相が共同会見

【北京事】中国の李克強首相は15日、訪中しているインドのモディ首相と北京の人民大会堂で会談しました。双方はその後、24項目の協力プロジェクトに調印しました。共同記者会見に臨んだ李首相は、両国で計約25億人の人口を抱える世界最大の途上国同士として発展への巨大な「潜在力」を前面に出し、中印関係を「新 たな段階」に引き上げると強調しました。
「上から下まで、われわれの協力空間は広大だ」。李首相は協力項目の中に宇宙(上)や地震(下)分野が含まれたことを挙げてこう訴えた上で「摩擦よりも共同利益の方が大きい」と述べました。
懸案の一つであるインドの対中貿易赤字問題について、李首相は「中国側はバランスの取れた貿易に努力し、発展に向けて前進するよう望む」と語り、是正に取 り組む姿勢を強調。国境問題ではモディ首相が「公平で双方が受け入れ可能な解決方法を探す努力を続ける」として、双方が国境地域の平和と安定を維持するこ とを確認しました。

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